読んだ本の中で、おすすめしたい本を紹介していきたい。
河合雅司さんが書かれた本「未来の年表」を読まれたことがあるでしょうか?
2017年に発行された本で、私は増版された2018年ごろ書店で買って読みました。
この本を読んで、私なりに今後10年後の日本の教育現場を想像してみたく思います。
副題の「人口減少日本でこれから起こること」として、人口動態変化が、最も確かな未来予想図であると力説され、人口減少の歯止めがかからない日本は、人口動態の変化によって、社会そのもののあり方が変化していくだろうと書かれています。
かなり説得力のある内容です。
少しだけ、紹介しますと、目次だけですが
2020年 女性の二人に一人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生
2022年「一人暮らし社会」が本格化
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 三人に一人が65歳以上の「超・高齢者天国」へ
2022年の現在、この目次を読んだだけでも、現実に起こりつつあることであると感じてくれると思いますが、内容を読み返すと、さらに的確に本当に、「今」起こりつつあることを言い当てています。
特に、女性が生涯で出産する回数は1.36である(令和元年)。
人口減少を食い止めるには、二人の夫婦から二人以上子供がいないとダメ。
つまりを2.0以上でないといけないのに、1.36。
日本では珍しい長期安定政権だった安倍内閣が、一生懸命取り組んでこの1.36という数値。
しかも、日本の女性の平均年齢が50を超えている、、、
これを知れば、いかに日本の人口動態変化が今後急速に悪化するのが想像できる。
詳しくは上記の「未来の年表」を読んでみてください。
さて、私は大学で研究・教育をしています。
この本における大学教育関連における記述として
2018年から受験者人口が急激に減少し、大学経営が困難になり、優秀な学生の確保が困難になること、大学経営のため建学の精神は捨て去られ、学生に入学してもらい、学生数を確保するために留学生や学力のない子をなりふり構わず入学させるようになる。
と書かれています。
まさに、今、大学教育現場で起きていることが書かれています。
私立大学歯学部の学生では、学生数を充足させるため、基礎学力のない子を入学させ、大学生になって歯学部6年間通ったはいいけど、歯科医師国家試験に合格できず、歯科医師免許を持っていない、おっさんおばさんが結構な数(その数字は世の中に出ない)増えてきています。私立大学の歯学部って6年通って学費は安くて1000万円ですよ?
1000万以上と20代の貴重な6年間を使って、歯科医師になれないって恐ろしくないですか?
ここさらに想像していくと、
今の小学生、中学生の教育に関して数年後〜10年後を想像、推察してみる、、、
高校では定員われ、もしくは、有名高校、有名私立高校も、優秀な学生の確保が困難になり、
今ほど優秀でない子が、「有名校」に入学できるようになるでしょう。
もちろん底辺高校は定員割れ、底辺私立高校は閉鎖。
今でも、勉強する子しない子、勉強できる子できない子の格差があるのが、さらに拡大。
大学は有名大学(旧帝大、地方国立、東京6大学)以下は、実質的な価値がなくなるだろう。
今のところ、Fラン大学卒であろうと大卒(学士)があるのとないのとでは生涯年収で約6000万円の違いがあると言われているので、大学行けるなら行っておけっていうのが、現在の多くの親の考えではあるが、そのデータは過去10年以上前のデータ。
今後、10年後の大卒と高卒にこれほどの収入格差が生じるのか?って想像したら、
有名大学以下の大卒と高卒では大きな開きはなくなるだろう(私の勝手な想像)。
だったら、大学4年間と私立大学の学費を払うくらいなら、高卒かもしくは専門学校卒で十分ってことにならないだろうか?
さらに、高卒でもFラン大卒でも生涯年収がそれほど変わらないってデータが出たら、
誰もお金払って、Fラン大学に進学させようと思わなくなって、ただでさえ定員割れを起こしている大学はとどめを刺されて、閉鎖に追い込まれて行くだろう。
こう想像して、暗い未来ばかりなような気がするが、
ものは考えようで、
中学の時点で、勉学が得意でないなら、現在のようにバカでもなんでも大学に行かせるのを考えるのではなく、手に職をつけさせるように子供たちを導いていけばいいのだ!
無理して受験戦争に参加して、
高額の塾代を払って、子供に勉強しろ!っていう必要はない。
なりたいものに、誰でもなれる(なり手がどこの業界も不足するから)時代が到来するのだから!
それはそれで楽しいかも。
さらに、若手に厳しくするってのは、もう「悪」になるだろうね。
若手はきてくれるだけで、有難いのに、その有用な人材をパワハラなんてしてたら、その業界自体が潰れるだろうし。
変化できない、古い体質のものは自然淘汰されるだろう。
常に変化できる、若手を楽しませて導けるやりがいのある業界、会社はどんどん伸びる。
ブラック企業(業界)は淘汰され、ホワイト企業(業界)が生き残れる。
そうなるといいな〜
以上、私の推測でした。
何はともあれ、40代の私は常に変化できる、古い体質で上から目線の命令する「ボス」ではなく、みんなの前を率先して進む「リーダー」になれるよう頑張りたいものです。