海外研究留学するのに、1番良い方法として、海外学振を獲得するのが、
もっとも
「成功」に近づきます。
そこで、今回は
海外学振の申請のポイントについて説明します。
海外学振を獲得するためのポイント
2. 海外で研究する意義がしっかりしていること
3. 申請書を他人に読んでもらい、客観的な意見を聞く
1. 研究業績
研究業績のレベルは、研究分野に依存します。医学系で医師もしくは歯科医師であるかないか、研究分野は臨床系か基礎系かで、大きく求められる研究業績が変わってきます。
私の個人的な経験談ですが、海外学振を申請する時に、過去数年分の自分と同じ分野の海外学振を獲得した方の業績を調べました。私の研究分野では筆頭著者としてIF3-5を数本、または1本だけで助成金を獲得できた方もいましたが、その場合、共著論文が多く持っている方や有名雑誌に受理された論文でした。
あくまでも、「研究分野によります」としか言えません。最低限の業績が必要です。
2. 海外で研究する意義がしっかりしていること
研究業績は必要ですが、申請書の中で、もっとも大事なのは「海外で研究する意義」です。これがしっかり、そして説得力のある内容でないと、海外学振を獲得するのは難しいです。逆に、しっかり説明し、説得力ある内容であれば、研究業績が多少少なくても十分獲得する可能性が高くなります。
「海外で研究する意義」に説得力を持たせるための戦略として、
今までの研究内容と、それを海外で発展させるというストーリーを組み立てることが大事になります。そのためには、研究留学先を探す際に、あらかじめ研究助成金の申請書を日本語で書いたものを英語にし、そして自分の研究に関する履歴書(英語)を準備し、自分の研究を発展させうる研究室に売り込むことが大事です。
3. 申請書を他人に読んでもらい、客観的な意見を聞く
海外学振への申請に限ったことではありませんが、申請書を他人に読んでもらいましょう。アドバイスをいただける人の人選が大きなポイントになります。
おすすめとしては、海外学振もしくは上原のフェローシップを獲得したこといがある人、もしくは海外研究留学したことのある人がいいでしょう。
初めは、自分の申請書を読んでもらうのは、恥ずかしいでしょうし、勇気が入りますが。客観的な意見をもらうことが、非常に大事です。
恥ずかしがらず、積極的にお願いしてみましょう。多くの研究留学した経験のある人は、頑張って挑戦する人が好きですから、親身にアドバイスくれますよ。
個人談
私は、海外学振を獲得していません。上原も挑戦しましたがダメでした。
留学中も、アメリカから申請し、挑戦したんですけどね、、、
後から、海外学振を獲得した人や上原を獲得した人、何人かと話した時、わかったのですが、
その獲得した人の研究業績は、私と対して差がないか、むしろ私の方が研究業績はありました。
しかしながら、獲得できた人の共通点は「海外で研究する意義」が、しっかりしていたってことです。
私の失敗は、研究留学したいがために、研究分野、研究内容度外視で、とにかく雇ってくれる研究留学先を探したために、海外学振や上原の助成金に申請しても、今までの自分の研究内容と海外での研究内容につながりがなく、説得力がなかったことが致命的だったのだろうと思います。
ぜひ、皆様には
まず自分の研究内容を海外で発展させるテーマで申請書をまず書いて、
その内容に合致した研究留学先に「助成金獲得したら雇ってください」ってメールしましょう。
その時に、「助成金が獲得できても、この申請内容の研究をしなければならないってことはない」ということと「助成金を獲得できなければ、私を雇う必要なない」ってことを明言しておきましょう。
そうやって、今までの研究内容とそれを海外で発展させるストーリーのある研究留学先に受け入れてもらう「口約束」があれば、かなりの高確率で海外学振を獲得できるでしょう。
年によりますが、採択率は20%-25%です。
挑戦すれば、可能性はありますよ。
皆様の健闘を祈ってます!