日本はすでにで戦時下にある
2023年現在、戦争を回避し、日本および世界の平和の維持を考えるには最適な本です。
元自衛隊陸将の渡部(ワタナベ)悦和(ヨシカズ)さんの著書。
2022年2月初版、ウクライナ戦争が始まる直前に、ロシア・中国の危険性、日本の現在の国防体制・政治への警鐘を鳴らしている本です。
今後の戦争はオールドメイン、あらゆる方法、方策、(情報、世論操作、宇宙戦も含む)を使って、手段を選ばず目的(他国を侵略し取り込む)を達成するー超限戦が仕掛けられている。そのため軍人が兵器を使って戦場で戦うのが『戦争』ではなく、ロシアと中国はすでに戦争を仕掛けているという話。
感想
2023年1月現在、2022年2月から始まったロシアによるウクライナ侵略戦争が泥沼化し、この戦争が始まる前までの「まさか、ロシア/プーチンはそこまでしないよね?」っていう期待・妄想が吹き飛んで、ロシアによる残虐行為(ブチャの虐殺を含む)、民間人、民間施設、民間インフラを狙ったミサイル攻撃などの残虐行為=明らかな国際法違反を繰り返されている。この著書のすごい点は、現在のロシアによる戦争が始まる前から、警鐘を鳴らしている点で、本書の記述を読めば読むほど、心に刺さり、とっても痛い。
本書ではロシア、特に中国の情報戦はすでに日本を含むあらゆる国に仕掛けられており、それを防ぐためににどうすれば良いのか、スパイ防止のために行政による対策だけでなかく、日本独自の情報機関を設立し他国の見えない侵略(スパイ活動、情報操作)を未然に防がなければならないと強調されている。
台湾有事が身近に感じられる2023年、現在、この本に書かれている対策が十分されておらず、今更遅いかも、、、と思わなくもないが、それでも今からでも有事に備え、早く対策すべきだと切に思う。
ただこの本は、専門用語が多く、説明も拙く、文章も硬いので、ひじょ〜に読みずらい。のが難点💧
それでも、平和を願うならこの本を読むことをお勧めします。
え?って驚いたのが
電磁パルス攻撃の話。
核爆弾を直接打ち込むのではなく、核爆発を利用し強力な電磁波を発生させることで、
あらゆる電子機器を無効化する電磁パルス攻撃を中国などの核保有国が行う準備をしているって話。
これにより、電磁パルス攻撃により、あらゆる電子機器が動かなくなると、飛行機、ミサイル、空母など動かなくなる。その上で、攻撃をするという恐ろしい戦術。
いやっ聞いたことありませんでした。
これが本当なら、ガンダムに出てきた通信障害を起こす「ミノフスキー粒子」とか
銀河英雄伝説に出てきた銃機器を使えなくする「ゼッフル粒子」とか
を上回る、戦術が大きく変わる、下手したら戦争が変わる恐ろしい攻撃だと思った。
この本を読んで、ほんと国防に関する意識が大きく変わった。
ぜひ、戦争をなくしたい、悲惨な戦争を避けたいと思った日本人全員が読むべきたと思う。
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