いろいろな人々。
一概に研究留学してポスドクとして海外で研究しているといっても、
いろいろな立場があります。
今回は
私が研究留学先で知り合った、そういう方々の立場や状況を書いていきます。
その中でも、給与体系での違いにフォーカスしてみます。
注: 医学系研究留学者のみの情報です。
2. グラントを獲得してきた人
3. 自分の貯蓄で生活している人
4. 会社、大学からお金をもらっている人
おすすめは、2の自分でグラントを獲得する人と、4.の会社や大学からお金を出してもらうことです。
1. ボスが獲得しているグラントから給与もらって研究員として働いている人々。
サラリーは通常のポスドクの給料。多くの場合、年俸4万ドル〜、それを月々で割ってもらいます。それだけでは生活の立ち上げや、家族の養育費は補えませんので、多くの人は貯蓄を切り崩して生活します。
グラントの期間が過ぎたら、首になるかもしれません。
日本での医師免許、歯科医師免許があろうと、海外では関係ありません。
「結果」を求められます。
「結果」こそ、「正義」の実力社会。
2. 日本学術振興会から海外特別研究員として、自分でお金をとってきたヒト。もしくは上原のフェローシップなどを獲得してきた方。
学振の海外特別研究員になれれば、ボスのグラントに頼る必要がないので、かなり心に余裕があります。医師の方からすると、それでも安い給与で、家族がいると日本での生活レベルを保つのは難しいので、ある程度貯蓄を切り崩すこともあるようです。
しかしながら、ボスからのプレッシャーとか、全然違います。
私からしたら、とっても羨ましい限りでした。
3. お情け程度のサラリー。ほとんど自分の貯蓄を切り崩して生活している方。
医師の方で、こういう方が結構いました。
その中でも、いろいろ立場が違うようで、普通に研究を頑張りたいからってこられて、慎ましい生活をしながら、頑張っている人もいれば。
私立大学医学部の医局の関係で、海外で「雑用」するのが、その医局のルールだそうで。毎年、入れ替わり立ち替わり、同一の研究室に来ているヒトもいました。こういう方々は、研究もやることが決まっていて、別に結果が出なくても、結果(論文)が出たときに多くの著者の中に名前を入れてもらえるというメリットがあり。他のポスドクが喘ぐプレッシャーとは無縁の世界で、「留学」を満喫されている方々もいました。
話を聞くと、研究しにきたの?バカンスにきたの?って、真面目に研究しにきた人からすると理解不能な人たちではありますが。
正直、羨ましくもありました(笑)
4. 会社、もしくは大学から給与をもらっている人。
一部の医学系私立大学では、研究留学するのに、給与を払ってくれるところもあるようです。特別手当扱いのようで、日本での給与よりも良いのだとか。
また、製薬会社系の研究員の方とかも、会社でお金を払ってもらってる方もいました。
こういった方々の多くは真面目で、真剣に研究に取り組まれている方が多く。
ボスからしたら、給与を払わなくてもよい、真面目な働き手なので、大事にされます。
とっても羨ましかったです。