歯科医院の経営スタイルには様々ありますが、
診療報酬の取り扱いの面から大きく3つに分類できます。
そこで、それぞれの経営スタイルの歯科医院の特徴と、患者の立場からのメリットデメリットを明らかにしたいと思います。
- 保険診療メインの歯科医院
- 自費診療メインの歯科医院
- バランス型の歯科医院
- 保険診療メインの歯科医院
20年前ぐらい前の歯科医院のほとんどは、保険診療メインの歯科医院ばかりでしたが、歯科治療の保健点数が据え置きなのに、歯科診療のための道具、試薬、機器はどんどん高くなり、人件費、特に歯科衛生士さんのが高騰している状態では、保険診療だけでは経営が成り立たなくなっています。今でも保険診療をメインにしているところは、代々歯科医院を営んでおり、初期投資が必要のない歯医者か、歯科医師一人に、二人ぐらいスタッフ合計2、3人でやっている小規模歯科医院になります。
患者として、かかるなら、虫歯や、痛みが出てから、近所のこういう保険診療メインの歯科医院に行くのは危険です。できたら、定期検診に、近くの歯科医院を偵察してください。
- 自費診療メインの歯科医院
昔、20年ぐらい前でしたら、入れ歯専門の歯科医院があり、入れ歯を数十万円―百万円で作っているところもありました。現在でしたら、インプラント、歯列矯正、審美歯科(ホワイトニング)などが多いでしょうか。自費メインですので、広告を大々的に打っているところが多いですし、HPも充実していますから、じっくり検討できます。
目的に応じて、探してみましょう。ご自身の予算に合致する歯科医院を探すことになります。
こういう歯科医院を探してみれば、なぜこんなに治療費が違うのかっ?と疑問に思われる方もいらっしゃることと思いますが、高いものにはそれなりの理由があり、当たり前ですが、何事も、「いいもの」は値段が張ります。歯科医師側から言わせてもらうと、その「ウリ」となる技術(歯列矯正、インプラントなど)を身につけ、熟練させ、さらに高いレベルでそれを維持するには、お金と時間がかかります。その価値を理解できるところを探してください。
- バランス型の歯科医院
現在の多くの歯科医院は、保険診療と自費診療の両方をやっている歯科医院が多いです、
そのバランス、どちらに比重を置いているのかで、様々なスタイルの歯科医院が増えています。例えば、ホワイトニング、歯列矯正もやりつつ、保険診療とか。インプラントもやっているけど、多くの診療は保険診療をしているとか。
以上、歯科医院の経営スタイルからの分類から、その特徴と、歯科医院を選ぶ際の注意点でした
どのタイプの歯科医院でも言えることですが、日頃から、定期検診(数ヶ月に一回)に通って、雰囲気や、歯科医師との信頼関係がある程度築ける歯科医院を探していきましょう。1番ダメなのは、痛くなってから、歯や歯茎に異常があってから、歯科医院を探すのが危険です。虫歯の治療は1番初めに治療した歯科医師によって、その歯の寿命が決定されます。虫歯の治療のやり直しはやり直せばやり直すほど、困難に、歯の寿命が短くなっていきます。気をつけましょう。